晴の輔兄さん

投稿日:2014/04/12カテゴリー:日記コメント:コメントはまだありません

只今、我が志の輔一門には弟子が七人おります。

 

一番弟子、志の吉改め晴の輔

二番弟子、志の八

三番弟子、志の春

四番弟子、志のぽん

五番弟子、志の彦

六番弟子、志の太郎

七番弟子、志の麿

 

 

だからなんだ?と言われればそれまでなんですが 笑、

何が言いたいのかと言うと、私が弟子入りいたしまして今年の五月で丸十三年経つんです。

その間、志の輔一門にも何人もの落語家を志した人たちが来ては辞めていきました。

私自身も、運よく弟子入りが叶ったものの何度も諦めかけたことがございました。

その度に、相談に乗ってくださり、励ましてくださり、

時には折れかかった、いや折れた私の心を修復してまで鼓舞してくださったのが、

晴の輔兄さんでございます。

私は幸いにも弟子入りする前から、何度も兄さんに相談に乗ってもらうことができました。

落語家を志そうと決めた人は師匠を選べるが兄弟子は選べない。

(兄弟子目当てで弟子入りすれば別ですが 笑)

兄弟弟子の関係があまりよろしくない一門もあるかもしれません。

ですが、今のところ我が志の輔一門はちゃんと繋がっていると思います。

決して馴れ合いではなく、落語家として志の輔の弟子として、

ちゃんと繋がっていると私は思っております。

 

そして、その繋がりを乱す者がいたなら・・・、

 

 

 

全身全霊をもって正す!

 

 

 

 

 

それが兄さんです。

 

 

お前じゃないのかい!

 

 

へへへ、アッシは乱す方でさぁ。

 

志の輔一門の弟子として、どうあるべきか。

その雛型を作ったのは兄さんです。

その時代で師匠の好みや気分も変わると思いますから、

細かいところはそれぞれ付いてる弟子が考えながら変えてますが、

根本は兄さんが作ったものを私が受け継ぎ、それを志の春に、

そして志の春は更に下へとおろして今に至っているわけです。

 

もし自分が一番弟子だったら・・・。

 

考えただけでも “ゾッ” とします。

いつだって、なんだって、一番目は大変ですから。

二番以下は一番が作った道を歩けばいいだけですから楽なものです。

辛いといえば一番と比べられるということだけ。

一番が凄ければ凄いほど辛い。

辛さといえばそのくらいでしょう。

まあ、

 

ことさらうちの一番は優秀ですけどね!

 

 

 

去年の12月、そんな兄さんが真打に昇進されました。

そして先月の3月30日、

東京有楽町の「よみうりホール」にて、

 

立川晴の輔真打昇進披露落語会

 

がございました。

 

 

そうそうたる出演者の方々。

師匠志の輔をはじめ、

落語協会から林家木久扇師匠、落語芸術協会から春風亭昇太師匠

我が立川流から立川談春師匠、そして休憩明けに真打昇進披露口上がございまして、

トリの兄さんの前方をつとめられたのが、

パントマイム界で知らぬ者はいないでしょう、が~まるちょば のお二方。

 

どうですか?!

 

凄い顔ぶれでしょう?!

 

実は私、こんな凄い師匠方の前に開口一番をつとめさせていただいたのです。

 

 

めちゃくちゃ緊張しました!

 

 

おゲロをお吐きになりながら、お糞をお漏らしになるんじゃないかというくらい緊張しました!

昇進の会というのは一種独特な空気になるんです。

しかも兄さんにとって一生に一度の特別な会。

そりゃ、おゲロ様だって、お糞様だってお出になりますって。

(正確にはお出になりませんでしたよ)

ですが兄さんは、同じ前座時代をともにした私を信頼して使ってくださいました。

 

めちゃくちゃ緊張しましたが、

 

 

めっっっっちゃくちゃくちゃくちゃくちゃ、

 

嬉しかったです!

 

 

ありがとうございました!

 

 

 

 

当日、名前とは裏腹で生憎の雨、というか嵐でした。

兄さんも笑ってました。

 

これでは雨の輔だと。

 

地震もありました。

 

これではユレの輔だと。

 

 

ですが、一週間後のホテルニューオータニでのパーティーの際、

うちの師匠が兄さんに渡した額の文句がとても素晴らしく、

 

 

 

 

 

たとえ晴れても雨が降っても地震がきてもネタになっちゃう。

 

 

 

 

晴の輔兄さん!

 

おめでとうございます!

 

 

 

 

 

 

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